【よくみられるケース】
- 片づけることが苦手なため、掃除がはかどらない
- 段取りを考えるのが不得意で、ひどく時間がかかってしまう
- 家事に手をつけようと思っても、重い腰が上がらない
【解説】段取りを考えられず、時間がかかりすぎてしまう
ADHDの特性がある人は、物事の優先順位を組み立てることが難しいため、段取りの必要な作業が苦手なことがあります。
また、複数の作業を並行して行うことも不得意なため、洗濯しながら掃除をするというふうに「有効な時間活用」が難しく、すべての家事を終わらせるのにひどく時間がかかってしまうことがあります。
さらに忘れっぽさがあると、洗濯物を干し忘れたり、献立を一品作り忘れたりといった失敗が起こりやすくなります。
このほか、苦手な作業にはサッと取りかかれず、ぐずぐずして無駄に時間を費やしてしまうこともあります。
【改善方法】
◆「やることリスト」でやり忘れを防ぐ
- 今日こなすべき家事をリストアップして、終わったらチェックしていく
- 作業は小さく書く(例:掃除→リビング床→机上など)
- やる順番を決め、同時並行を減らす
◆タイマーで“途中放置”を減らす
- 洗濯が終わったあとにアラームが鳴るようにする
- 鍋を火にかけたらキッチンタイマーをセットする
- 時間のかかる家事の合間に別の用事を入れない(忘れやすくなるため)
◆取りかかりを軽くする(腰が上がらない対策)
- 「5分だけ」「この一角だけ」など最小単位で始める
- 始める前の準備を減らす(道具を1か所にまとめる)
- 完璧を目指さず“最低ライン”を決める
◆環境を整えて、家事の摩擦を減らす
- 片づけが苦手なら、掃除前に「仮置き箱」を用意して散らかりを一か所に集める
- 洗剤・ゴミ袋・布巾などは、使う場所に置いて取りに行く手間を減らす
- 収納は「投げ込み」で戻せる形を増やす
◆全部自分で背負わず、家族で分担する
- 不得意な家事を全部自分ひとりでこなそうとせず、家族に協力を求め、分担制にする
- それぞれの得意分野を担い合うことが理想
- たとえ失敗しても、お互いに許し合い、カバーし合うことが大切

