【よくみられるケース】
- ささいなことでイライラして、周りの人に当たり散らす
- 怒りのコントロールが利かず、突発的に暴言をはいてしまう
- 後先考えずに思いつきで行動してしまう
【解説】カッとなりやすく、周囲は振り回されやすい
ADHDの特性がある人の中に、衝動性の抑制が利きにくいタイプの人がいます。
ささいなことでカッとなりやすく、攻撃的な態度をとったり、暴言をはいたりしてしまうことがあります。
激しい怒りは20分程度で収まることがありますが、その間、周囲の人は当たり散らされ理不尽な思いをすることもあります。
また、衝動性の高さのために、思いつくとすぐに行動に移してしまい、上司の確認や許可をとらずに勝手に物事を進めて失敗することもあります。周りから「気分屋」「自分勝手」とみられてしまい、職場で浮いた存在になりがちです。
【改善方法】
◆怒りが強いときは過剰反応しないこと(周囲のサポート)
- 本人の怒りが爆発している時は、反論や説教をせず、刺激を増やさない
- 暴言に対しては反応を小さくし、落ち着くまで距離を取る
- 安全確保を優先し、必要なら別室へ移動させる
◆落ち着いてから、上司と一緒に「次の対応」を決める(周囲のサポート)
- 本人の気持ちが落ち着いてから、問題行動を起こさないための対応法を考える
- 「どんな場面で起きたか」「前兆は何か」「どうすれば止められたか」を短く振り返る
- 次回の行動(離席、報告、タイムアウト等)を具体的に決める
◆タイムアウト(離席)のルールを作る(本人・周囲共通)
- 怒りが上がったら、その場で結論を出さず一旦離れる
- 合図を決める(例:「少し席を外します」)
- 戻るタイミング(例:10分後、呼吸が整ったら)を決める
◆言い換えの型を持つ(暴言の代わりを用意する)
- 「ムカつく」→「今、余裕がない」
- 「ふざけるな」→「それは困る。確認したい」
- 「無理」→「今は難しい。時間をください」
- 言い換えをメモにして、机の引き出しなどに入れておく
◆衝動的な行動を止める「確認の手順」を作る
- 上司の確認や許可が必要な作業は「実行前に一言報告」をルールにする
- 思いついた改善案は、まずメモに書き、許可を取ってから試す
- 仕事のやり方を変える時は「目的」「手順」「影響」を短く説明して相談する
◆環境で怒りを増やす要因を減らす
- 刺激が多い場所(人通り、騒音)を避け、集中しやすい環境に寄せる
- 休憩を取らずに続けると爆発しやすい場合は、休憩を予定化する
- 作業を小分けにし、詰まりを早めに見つける(詰まりが怒りの引き金になりやすい)
◆ルールで縛りつけず、臨機応変な対応を(周囲のサポート)
- 思いつきで行動してしまうことは望ましくないが、行動力が会社にプラスに働くこともある
- 規則やルールにこだわりすぎて長所を押し潰さない
- 能力や個性を発揮できるように導く上司の存在が望まれる
◆例(原文を整理)
- 怒りが収まるまで、別室に移動させる
- 怒りが爆発しそうになったら、外の空気を吸いに行かせる

