【よくみられるケース】
- 出勤前に携帯電話や鍵を探し回ることが多い
- 郵便物の中から大切な手紙が見つけられない
- 子どもの学校に提出する書類を紛失してしまった
- 一年ぶりに必要になった子どもの水泳用具が見つからない
【解説】置き場所が固定されず、探す負担が増えやすい
ADHDの特性として注意がそれやすい傾向があると、使った物を不用意にその辺りに置き、それっきり忘れてしまうことで、なくし物や忘れ物が増えることがあります。
たまにしか持ち歩かない傘などは、とくに存在を忘れやすく、出先で置き忘れてしまう可能性が高くなります。
また、子どもが学校に提出する書類を保管しているうちになくしてしまったり、水泳用具や書道用具のように、しばらく使わずにいた物が必要になったときに、なかなか見つけ出せなかったりすることも起こりえます。
届いた郵便物をすぐに仕分けしないために、大切な手紙が紛失してしまうケースもあるでしょう。
【考え方を変える】
◆「移動させなければなくならない」と考える
もともとあった場所から動かさなければ、物はいつまでもそこにあります。
できるだけ物を動かさないことが「なくさない」ための秘訣です。
出勤時の持ち物は、バッグに入れっぱなしにしておきましょう。
鍵も使った後は、すぐにバッグに入れておけば、次に出かけるときには必ずバッグの中から見つかるはずです。
【改善方法】
◆「定位置(ホーム)」を作る
- 玄関に「鍵・財布・スマホ」の定位置を作る(トレー、フック、棚など)
- 帰宅後は「置く→充電→次の準備」の順を固定する
- 置き場所が複数になるなら「置いていい場所」を逆に決める(ここ以外はNG)
◆持ち物は“固定セット化”する
- 通勤バッグを固定し、必要物を入れ替えない
- ポーチを作り、常備品(印鑑・ペン・薬など)を固定する
- 出勤前チェックを1枚にする(財布・鍵・スマホ・書類など)
◆予備を置いて「忘れても詰まない」状態にする
- 傘やメガネなどは、職場などに予備を置いておく
- 子ども用品は「予備セット」を作り、出し入れを減らす
◆郵便物は“その場で仕分け”を固定する
- 郵便物は「要対応」「保管」「捨てる」に分けて、箱を3つ用意する
- 要対応は“期限がある物だけ”を目立つ場所に置く
- 郵便物の管理や仕分けは、得意な人に任せる
◆子どもの学校書類は“1つのファイル”に集約する
- 子どもが学校から持ち帰った手紙などは、必ず決まったファイルに入れるようにする
- 提出が必要な物は、ファイルの先頭にクリップでまとめるなど「見える化」する
◆季節物・年1回の物は「ラベル+一覧」で探さない
- 水泳用具や書道道具といった学用品は、ひとつの箱にまとめて保管する
- 箱にラベルを貼り、中身を紙かスマホにメモしておく

