【よくみられるケース】
- どんな通勤服を着たらよいのかわからない
- 同僚から「服のセンスがおかしい」と言われた
- 店員とコミュニケーションをとるのが嫌で買い物ができない
【解説】場面に応じた服装のイメージが作りにくい
自閉スペクトラム症の特性のある人のなかには、場面に応じた服装がどうあるべきか、人が自分を見た時にどう感じるかを想像することが苦手な人もいます。
もともと「おしゃれをしたい」といった願望がなく、ファッションへのこだわりがない人もいます。
また、感覚過敏があるケースでは、TPOや見た目よりも着心地を最優先して衣服を選んでしまうこともあります。
店に洋服を買いに行くと店員とコミュニケーションをとらなければならず、それが苦痛でショッピングに行けない人もいます。
自分で考えても適切な服装が思い浮かばない時は、友人や店員の意見、雑誌に載っている服装を参考にするのもよいです。
【改善方法】
◆コーディネートのパターンを決めて、そのつど考えなくて済むようにしておく
- 週末に1週間分のコーディネートを決めてしまう
- 通勤にふさわしい服装がわからないときは、相談できる相手に話して組み合わせを考えてもらう
- 相談できる人がいない場合は、スーツをベースにして、なかに着るブラウスを毎日変えるようにする
◆「迷わない色」を固定する(合わせやすさ優先)
- できるだけシンプルなデザインで、色は白、黒、ネイビーなどの服を選ぶ(他の服を合わせやすい)
- 3色ルールにする(例:ネイビー+白+黒の範囲で組む)
- 柄物は1点だけ、基本は無地で揃える
◆「セット」を作っておく(TPO対応を考えない)
- 冠婚葬祭や式典用に決まったセットを1パターン決めておく
- 通勤用も「月〜金の固定セット」を作る(写真に撮って保存すると便利)
◆感覚過敏がある場合の折り合いの付け方
- 見た目の正解より「着られる服」を優先し、無理な素材は選ばない
- 肌触りがつらい場合はインナーで調整し、外側は定番の形に寄せる
- 同じ型・同じ素材で色違いを揃える(判断が減る)
◆買い物が苦手な人の「買い方」を固定する
- 店員とのコミュニケーションが苦手な人は、きょうだいや友人などにつきあってもらい、やりとりを引き受けてもらう
- ネット通販を利用して衣服を購入してもよい
- 買う物の条件を先に決めてから探す(色、形、用途、予算)
- 試着が負担なら「同じブランド・同じサイズ」で揃える
◆「失敗しにくい定番」を選ぶ
- ジャケット+トップス+パンツ(またはスカート)の基本形を固定する
- 足元は無難な色(黒・ネイビー)に寄せて合わせやすくする

