【よくみられるケース】
- 得意先との重要な打ち合わせを忘れてしまう
- 会議や打ち合わせで使う重要な書類を持っていくのを忘れてしまう
- 上司から頼まれた用件や指示されていた仕事を忘れてしまう
【解説】覚え続ける負担が大きく、抜けが起きやすい
ADHDの特性がある人のなかには、注意力が弱く、聞いた話や頼まれたことをすぐに忘れてしまう人がいます。
仕事上では、得意先との大切な約束を忘れてしまったり、重要な書類を持っていくのを忘れてしまったりといったことも起こります。
こうした失態は、上司や取引先との信頼を失うきっかけになりやすく、能力や資質がないと評価されてしまう可能性もあります。
注意力の弱さは、本人の努力だけで改善することは難しいため、周囲のサポートが不可欠となります。
【改善方法】
◆忘れないようにするのではなく、「忘れてもよい」ようにする
特性からくる注意力の弱さを努力で克服することはできないため、「忘れてしまう」ことはしかたないと受け入れましょう。
むしろ、忘れてしまった時に、どう対応すればよいか考えるべきです。
「メモに残す」「携帯電話のリマインダーを予定前に鳴らす」などの対策をとることが有効です。
◆予定を「一か所」に集約する
- 予定は1つのカレンダーに集める(複数に散らすほど抜けやすい)
- リマインダーは1回ではなく、複数回にする(前日/当日朝/直前など)
◆指示・依頼は「形」で残す
- 打ち合わせや会議の予定は口頭ではなく、メールなどの文章にしてもらう
- 指示や用件を受け取る時は、書面にしたものを用意してもらう
- 自分でも「期限」「次の行動」だけは必ず1行でメモする
◆見える化して“抜け”を減らす
- 今日の予定などは、ふせんに書いて目につくところに貼っておき、終わったものから外しておく
- 重要案件は「赤」「太字」など目立つルールを決める
◆持ち物・書類を固定セット化する
- 重要書類は「このファイルだけ」と決め、置き場所を固定する
- 外出前のチェックを1枚にする(財布・鍵・スマホ・書類など)
- 前日に準備するルールを作り、当日の判断を減らす
◆周囲のサポートを使う
- 重要な書類の保管は、忘れることのない人にお願いする
- 会議の開始時間に遅れないように、同僚などに声をかけてもらうようお願いをしておく

