交通事故による嗅覚障害30代 男性 福津市
来院までの経緯
4ヶ月前、交通事故により頭部外傷。頭部の手術を行い2ヶ月間入院。
事故以来嗅覚が全くありませんでしたが、退院時に香水とコーヒーのにおいだけが微かに感じる程度まで回復しました。
その後、2ヶ月間薬を服用していましたが変化はありませんでした。
大学病院でMRIの検査をしましたが異常は見つからず、医師からは「嗅神経が伸びているのかもしれない」と言われました。
「仕事上、においは必要なので、鍼灸でなんとかなりませんか?」と来院されました。
初回来院時のお悩み
・香水は強弱はあるがいつもにおいを感じれる
・コーヒーはにおいを感じない時もある
・仕事上必要なガソリンやエンジンのにおいは全く感じない
・仕事ができるか不安
初回来院時の心身の評価
・東洋医学の体質は「気虚タイプ」で、全身のエネルギー(気)が不足している体質です
・「思い悩み」の感情が強く表れていました
鍼灸施術の経過
初回
施術方針
①東洋医学では、気の流れが滞ったところに症状が現れると考えています。
「鼻周辺の気の流れを良くする」鍼灸施術をしました。
②交通事故によるショックのため、心因性嗅覚障害の可能性も考えられましたので、「精神安定」の鍼灸治療をしました。
2~6回(週3回の来院)
車の芳香剤のにおいが微かに感じるようになりました。
カレーのスパイス、うどんの出汁のにおいを感じるようになりました。
7~10回(週2回の来院)
日によって強弱はありますが、食べ物全般のにおいを感じるようになりました。
タバコのにおいを感じるようになりました。
灯油のにおいを感じるようになりました。
職場に復帰。
11~17回(週2回の来院)
職場にて、重機のエンジンやガソリンのにおいを感じるようになりました。
ただ、ガソリンと灯油のにおいは同じで、分別できないそうです。
また、雨の日やイライラしている時は、感度が低下するそうです。
※「色々なにおいを感じれるようになったが、事故以前のにおいとはなにか違う気がする」とおっしゃっていました。もしかしたら、嗅覚と記憶の結びつきが回復していないのかもしれません。
県外に転勤になりました。

